QuantinuumとRIKENは、イオントラップ型量子コンピュータ「令明(Reimei)」が日本のRIKEN和光キャンパスで完全に稼働を開始したことを発表しました。世界クラスの施設に設置された令明は、独自のキュービット移動アーキテクチャと高忠実度の演算で知られるQuantinuumの高性能量子コンピューティング技術に、日本の研究者が直接アクセスすることを可能にします。 この契約は2024年1月に発表され、2025年初頭の設置が予定されており、Quantinuumはこれを達成しました。令明プロセッサはQuantinuumの20量子ビットH1設計に基づいていますが、高度なアプリケーションとエラー訂正研究をサポートする独自の機能セットも含まれています。 令明はRIKENのスーパーコンピュータ「富岳」と統合され、従来のシステムでは到達できない高度な計算のための量子-HPC(ハイパフォーマンスコンピューティング)ハイブリッドプラットフォームを形成します。この設置は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が委託したプロジェクトの一環で、量子研究とアプリケーションの加速を目指しています。Quantinuumは、RIKENと協力して量子-HPC研究を進め、日本の量子コンピューティングエコシステムを育成していきます。 これはQuantinuumにとって米国外での初めてのオンプレミス展開となり、同社のグローバル戦略と日本の量子イノベーションへの取り組みを強化するものです。 2025年2月11日