シリコンベースの量子技術の発展を目指し、EQUSPACEコンソーシアムが320万ユーロ(327万米ドル)の助成金を獲得

ユバスキュラ大学が主導するEQUSPACEコンソーシアムは、シリコンベースの量子情報システムを開発するため、欧州イノベーション評議会(EIC)のPathfinder Openプログラムから320万ユーロ(327万米ドル)の資金調達を確保しました。2025年2月1日に開始される4年間のプロジェクトには、EU3カ国から5つのパートナーが参加しており、研究機関のVTT(フィンランド)、ヘルムホルツ・ドレスデン・ロッセンドルフ研究所(ドイツ)、AMOLF(オランダ)、そしてフィンランドの量子スタートアップSemiQonが含まれています。 このプロジェクトは、不純物原子に基づくシリコンスピン量子ビットを使用して、スケーラブルな量子技術プラットフォームを作ることを目指しています。ナノメカニカル共振器や原子スケールのシリコン改質など、革新的なアプローチを通じて、スケーラブルな読み出しや結合メカニズムなどの主要な課題に取り組みます。コンソーシアムの学際的な専門知識は、量子ドット、光機械学、材料科学にまたがり、欧州の既存のシリコンインフラを活用して量子コンピューティングとセンシングを進歩させることを目標としています。 コンソーシアム内で唯一の民間企業であるSemiQonは、多様な量子技術を組み合わせることによる新しいイノベーションを推進する本プロジェクトの可能性を強調しています。また、この取り組みは、シリコンベースの量子技術に関する欧州全域のエコシステムを確立し、世界的な量子競争において欧州を競争力のあるプレーヤーとして位置付けることを目指しています。 2025年1月10日