バーミンガム大学とParagraf社、量子コンピューティング向けグラフェンセンサーの開発で提携

バーミンガム大学は、英国のグラフェン技術企業Paragrafと提携し、量子コンピューティングにおけるグラフェンセンサーの可能性を探求します。Innovate UKからの140万ポンド(171万米ドル)の助成金とUKRI Future Leaders Fellowshipからの200万ポンド(244万米ドル)の資金提供を受け、この共同研究は6インチウエハー上でのグラフェン生産の拡大と、量子コンピューティング応用に不可欠な超低温での特性調査を目指します。 単層の炭素原子からなるグラフェンは、独特の電気伝導性と強度を持ち、量子コンピューティングにとって有望な材料です。しかし、大規模製造と極低温試験における課題が、その採用を妨げてきました。この提携では、バーミンガム大学の低温試験とナノテクノロジーの専門知識、およびParagrafのグラフェンベースの電子機器の量産能力を活用し、これらの課題に取り組みます。 バーミンガム大学で研究を主導するマシュー・コーク博士は、実用的なグラフェンデバイスの極低温試験の革新性を強調し、Paragrafの研究ディレクターであるナターシャ・コンウェイ博士は、量子コンピュータの重要な実現技術としてのグラフェンの可能性を強調しました。この共同研究はまた、新しい2D材料と電子デバイスの開発を目指し、英国を先端材料革新のリーダーとして位置づけることを目指しています。 2025年1月10日