マレーシアが韓国企業SDTと共に初の国立量子技術センターを設立

マレーシア科学技術イノベーション省(MOSTI)は、国立研究機関MIMOSを通じて、韓国の量子技術企業SDTと提携し、同国初の量子技術ハブとなる量子インテリジェンスセンターを設立しました。2025年2月25日に開設されたこのセンターは、AI、セキュリティ、バイオテクノロジーなどの分野における量子コンピューティングの研究開発(R&D)に焦点を当てます。2035年までに高impact な研究の推進、熟練した人材の育成、そして世界の量子分野における重要なプレイヤーとしてマレーシアを位置づけることを目指しています。 量子インテリジェンスセンターは、マレーシアの国家科学技術イノベーション政策(DSTIN)2021-2030の一環であり、ASEAN地域における量子ハブになるという国家目標に沿ったものです。量子制御機器と量子コンピューティング開発のリーダーであるSDTは、センターの設立と運営において中心的な役割を果たします。同社は、シリコンスピン、超伝導体、中性原子に基づく量子技術を進めるため、KIST、KRISS、ソウル大学、高麗大学などの研究機関や大学と協力しています。 量子インテリジェンスセンターに加えて、MIMOSとSDTは、国際企業、スタートアップ、投資家を誘致するためのダイナミックなイノベーションハブである量子バレーを設立する協力協定を締結しました。このハブは、世界クラスのインフラを備え、国境を越えた協力を促進し、量子技術の商業化を加速する堅固な量子サプライチェーンエコシステムの構築に焦点を当てます。 「量子インテリジェンスで未来を形作る」をテーマとしたMIMOS量子デー2025では、研究者、起業家、政策立案者など200人以上の参加者が集まり、量子コンピューティング、通信、セキュリティの進歩について議論しました。このイベントは、量子技術の推進と、特に韓国との高度技術分野における二国間協力の強化に対するマレーシアのコミットメントを強調しました。 2025年2月26日