三菱電機株式会社は、量子情報処理技術の拡張性と実用性の向上を目指し、Quantinuum株式会社、慶應義塾大学、ソフトバンク株式会社、三井物産株式会社、横浜国立大学、株式会社LQUOMと共同研究契約を締結しました。この連携は、複数の量子コンピュータと従来型システムを接続し、処理能力の制限やサービスの中断といった課題に取り組むことを目的としています。主な研究分野には、量子メモリ、量子リピーター、量子状態を光子に変換する高効率トランスデューサー、伝送経路を安定化するサブシステム、量子コンピュータの制御システムが含まれます。 この研究は、サイト内および都市間の量子接続を対象とし、量子もつれと光子ベースの通信を活用して、長距離量子情報転送を実現します。量子リピーターは、量子通信における重要な課題である光子損失を軽減します。また、この連携では、信頼性の高い量子ネットワークに不可欠な、伝送経路を安定化し、乱れた量子状態を復元するサブシステムの開発も行います。 この取り組みは、仮想的な大規模量子コンピューティングと効率的なリソース共有を可能にする、堅牢な量子情報インフラの確立を目指しています。このプロジェクトでは、川崎市、横浜市、神奈川県と協力して、実践的なネットワーク環境の評価を行います。 2025年2月27日