ボーダフォンとIBMが量子暗号技術でスマートフォンのセキュリティを強化するために協力

VodafoneとIBMは、オールインワンのデジタルセキュリティサービスであるVodafone Secure NetにIBM Quantum Safe技術を統合する提携を発表しました。この実証実験は、ポスト量子暗号(PQC)標準を導入することで、将来の量子コンピューティングの脅威からスマートフォンユーザーを保護することを目的としています。ヨーロッパ全域で数百万人が利用しているVodafone Secure Netは、Vodafoneの固定・モバイルネットワーク上でフィッシング、マルウェア、個人情報の窃取から保護します。 この提携では、IBMの量子耐性暗号技術の専門知識を活用し、NISTと共同開発したアルゴリズムを含め、Vodafoneの暗号化方式の将来性を確保します。Mobile World Congress 2025(MWC25)で実証された実証実験では、「今収集し、後で解読する」攻撃などのリスクに対処するため、既存のインフラストラクチャへのPQC標準の統合を示しました。VodafoneとIBMは、量子耐性セキュリティ実践の業界全体での採用を推進するGSMAポスト量子通信ネットワークタスクフォースの創設メンバーでもあります。 このイニシアチブは、量子コンピューティングの進歩に伴う顧客データ保護へのVodafoneのコミットメントを強調するものです。IBM Quantum Safe技術を採用することで、Vodafoneはネットワークと製品のセキュリティを強化し、新たな量子の脅威に対する耐性を確保することを目指しています。 2025年3月3日