ナノQT、量子研究開発と商業化を推進するためメリーランド州に進出

量子ハードウェアのスタートアップ企業NanoQTは、研究開発能力を強化し、米国での商業化を加速させるため、メリーランド州カレッジパークに新オフィスを開設しました。この拡大は、Quantum Startup Foundry(QSF)とのパートナーシップおよびメリーランド州商務省のグローバルゲートウェイプログラムからの資金提供により支援されています。さらにNanoQTは、メリーランド大学のマリオ・ダゲネ教授との共同研究を開始し、同社の共振器量子電磁力学(QED)システムに統合するためのCMOS互換フォトニック集積回路(PIC)の開発に注力しています。 メリーランド産業パートナーシップ(MIPS)プログラムを通じて資金提供される本共同研究は、共振器工学における革新を推進し、モジュール式量子システムのための耐障害性量子コンピューティングアーキテクチャを探求することを目的としています。メリーランドでのNanoQTの存在は、同州の充実した量子人材プール、ワシントンD.C.への近接性、そして量子スタートアップのための確立されたエコシステムを活用しています。同社は、量子ハードウェアと拡張可能な量子コンピューティングソリューションの発展を促進するため、共同研究の取り組みを拡大する計画です。 NanoQTの米国事業は、デラウェア州に本社を置き、カリフォルニア州とメリーランド州にオフィスを構え、国際子会社のNanoQT Japanと共に展開しています。この拡大は、量子イノベーションを促進し、グローバルな量子ハードウェア市場における主要プレイヤーとしての地位を強化するというNanoQTのコミットメントを示すものです。 2025年3月6日