産業技術総合研究所(AIST)は、拡張性のある量子コンピューティング技術を推進するため、ORCA ComputingとUniversal Quantumと覚書(MoU)を締結しました。これらの協力関係は、光量子およびイオントラップ型量子コンピューティングにおける重要な課題に取り組み、産業化とハイブリッド量子古典システムへの統合に焦点を当てています。 ORCA Computingとのパートナーシップでは、同社の光量子システムにおける専門知識とAISTの量子AI技術によるビジネス研究開発グローバルセンター(G-QuAT)の強みを活かします。主な協力分野には、信頼性・可用性・保守性(RAS)の特性評価、古典的コンピューティングとのハードウェアレベルの統合、およびハイブリッド量子古典システムの性能向上のためのシステムソフトウェアの最適化が含まれます。 Universal Quantumとの協力では、AISTは拡張性のあるイオントラップ型量子コンピューティングソリューションの開発に注力します。この協力関係は、大規模量子コンピューティングに必要なサブシステムの開発、複雑な量子アプリケーションの開発、および拡張可能な量子計算能力の提供を目指しています。両パートナーシップは、日本の量子エコシステムを強化し、グローバルな量子技術開発におけるリーダーシップに貢献することが期待されています。 2025年3月9日