「マドリード、7300万ユーロ(7881万米ドル)のMadQuantum-CMプロジェクトで量子セキュア通信を推進」

マドリード自治州政府は、欧州最大の量子通信ネットワークMadQCIの拡張を目指すMadQuantum-CMプロジェクトに1600万ユーロ(約1730万米ドル)を投資しました。欧州連合のNextGenerationEUプログラムと復興・変革・強靭化計画(PRTR)の資金提供を受けたこのプロジェクトには、IMDEA Networks、5TONIC、Telefónica、マドリッド・カルロス3世大学(UC3M)などの主要機関が参加しています。このイニシアチブは、次世代量子通信プロトコルの開発と、既存の光ファイバーネットワークへの量子鍵配送(QKD)技術の統合に重点を置いています。 IMDEA Networksは先進的な量子通信プロトコルの開発を主導し、5TONICとUC3Mは、エンドツーエンドの安全な鍵配送のためのクラウドネイティブソリューションを含む新技術の検証とテストを行っています。このプロジェクトは、Telefónicaの光ファイバーインフラを活用してQKDプロトコルを実装し、量子力学に基づく安全な通信を確保します。マドリッド工科大学が調整役を務めるコンソーシアムには、国立航空宇宙技術研究所、スペイン計量センター、Vithas財団、マドリッド自治大学、マドリッド・コンプルテンセ大学などの機関も参加しており、総投資額は7300万ユーロ(約7881万米ドル)に達します。 このプロジェクトは、医療、エネルギー、公共サービスなどの重要分野におけるユースケースの創出を目指すとともに、国内の量子産業を支援する専門研究者の育成も行います。このイニシアチブにより、マドリードは欧州における量子通信研究開発の主要拠点としての地位を確立し、将来の通信インフラの安全性確保における地域の役割を強化します。 2025年3月5日