IonQ、時価発行による株式募集で3億7,200万ドルを調達

トラップイオン型量子コンピューティングを専門とするIonQは、市場株式募集(ATM)プログラムを通じて約3億7,260万ドルを調達し、3億6,000万ドルの収益を上げました。同社は普通株式1,603万8,460株を売却し、年末のプロフォーマ現金残高は7億ドル以上となりました。募集完了後、IonQは予想される必要資金が確保され、また最近の市場状況を考慮し、ATMプログラムを終了しました。 この資金は、36量子ビットを特徴とするIonQ ForteとIonQ Forte Enterpriseプラットフォームを含む、量子コンピューティングシステムの継続的な開発に活用されます。これらのシステムは、IonQのトラップイオン型量子コンピューティングの専門知識を活かし、複雑な商業および研究用途に対応するよう設計されています。調達された資金は、量子ネットワーキングへの取り組みも強化し、量子産業における持続的な成長とイノベーションに向けた同社の態勢を整えます。 IonQによるATMプログラムの終了は、同社の財務状況に対する自信を反映しています。また同社は、個人的な財務上の義務に対応するため保有株式の一部を売却する可能性のある執行役員会長のピーター・チャップマンを除き、現在の取引期間中に経営陣や取締役が株式を売却する予定はないと述べています。この動きは、急速に発展する量子技術分野における長期的な成長と安定性に向けたIonQの戦略的な焦点を強調しています。 2025年3月12日