SEEQCとNVIDIAが完全デジタル方式の量子-古典インターフェースを実証

SEEQCとNVIDIAは、量子処理装置(QPU)とGPUの間で、完全にデジタル化された量子-古典インターフェースプロトコルの実証に成功しました。このインターフェースはマイクロ秒レベルの遅延と端末間のエラー訂正を実現し、量子コンピューティングシステムのスケーリングにおける重要なボトルネックに対処しています。 このインターフェースは、SEEQCのシングルフラックス量子(SFQ)技術を活用しており、量子および古典的なコンピューティング機能を単一のデジタルチップに統合しています。この設計により、極低温で冷却された量子ビットと室温の電子機器との間の長いケーブルが不要となり、遅延と帯域幅の要件を1000分の1に削減しています。この実証では、NVIDIAの高速演算技術をリアルタイムのエラー訂正デコーディングに活用し、スケーラブルな量子システムの可能性を示しました。 この協力関係は、AI、創薬、その他の分野での応用に向けた量子システムと古典的システムのシームレスな統合を可能にする異種コンピューティングの進歩に焦点を当てています。現在のインターフェースはデータ転送にPCIeを使用していますが、将来的には100万量子ビットシステムへのスケーラビリティをサポートするため、GPU上のカスタムプロトコルの開発を計画しています。 2025年3月20日