Rigetti Computing, Inc. (Nasdaq: RGTI)は、モジュール式36量子ビットシステムにおいて、中間目標である99.5%の2量子ビットゲート忠実度(中央値)を達成しました。これは、同社の84量子ビット単一チップAnkaa™-3システムと比較して、2量子ビットゲートのエラー率を2分の1に削減したことを示しています。36量子ビットシステムは、Rigettiの独自のモジュール式チップ技術を活用し、4つの9量子ビットチップレットを組み合わせて構成されています。 このモジュール式チップ技術は、より多くの量子ビット数のシステム構築を目指すRigettiの道筋をサポートすることを目的としています。Rigettiは量子回路の実行のために、iSWAPゲートと計算的に同等のCZゲートを実装しています。同社は、超伝導量子ビットシステムのスケーリングを可能にするため、半導体産業の技術を活用することを目指しています。Rigettiはクラウド上で量子コンピュータを運用し、オンプレミスの量子コンピューティングシステムを提供しており、Fab-1で自社チップの設計・製造を行っています。 このモジュール式システムにおけるゲート忠実度の目標達成は、より大規模な量子ビット数のシステム開発というRigettiの目標に向けた一歩として位置付けられています。Rigettiは2025年8月15日に36量子ビットシステムの提供を開始する予定です。また同社は、2025年末までに99.5%の2量子ビットゲート忠実度(中央値)を目標とする100量子ビット以上のチップレットベースのシステムのリリースも予定通り進めています。この開発は超伝導量子ビットアーキテクチャのスケーリングへの取り組みに貢献するものです。 2025年7月16日