100,000量子ビットの耐障害性量子システム向けプログラミングインターフェースをユニバーサル・クォンタムとハンブルク工科大学が共同開発へ

Universal Quantum Deutschland GmbH(UQ、Universal Quantum Ltd.の子会社)とハンブルク工科大学(TUHH)が戦略的パートナーシップを発表しました。この提携は、ハンブルクイノベーション開発銀行から数百万ユーロの支援を受けています。その主な目的は、最大10万個の物理的量子ビットまでの規模で、フォールトトレラント量子コンピューティングをサポートするためのプログラミングインターフェースを開発することです。 このパートナーシップの主な成果物には、アルゴリズム設計、エラー訂正の統合、およびリソースプロファイリングをカバーするプログラミングインターフェースが含まれます。また、アルゴリズム設計と量子エラー訂正手法を組み込んだ開発者ツールと、アルゴリズムと量子エラー訂正レベルの性能の統合プロファイリングを可能にするベンチマークプロトコルも開発します。この取り組みは特に、大規模なエラー訂正量子システムでアルゴリズムを設計、テスト、実行する課題に対応するものです。Universal Quantumは、特許取得済みのモジュラーチップアーキテクチャに基づくスケーラブルなフォールトトレラント量子コンピュータを構築しており、DLR量子コンピューティングイニシアチブとの協力を含め、ドイツでの存在感を高めています。 この提携は、より大規模な量子ビット数に向けたハードウェアのスケーリングと並行してソフトウェアスタックを進化させることを目指しています。このようなプログラミングインターフェースとツールの開発は、大規模量子マシンの活用を可能にする上で重要です。ハンブルクイノベーション開発銀行からの支援は、ドイツ国内の量子ソフトウェアインフラの発展に貢献します。このプロジェクトは、現在の計算限界を克服し、HPCと量子コンピュータがハイブリッド環境で動作するデータセンターの未来をサポートするより広範な取り組みの一部です。 2025年7月16日