量子技術を活用した鉱物探査の進歩へ:Fleet Spaceが新たなパートナーシップを締結

オーストラリアの宇宙・探査技術企業Fleet Space Technologiesは、鉱物探査の最前線を押し広げることを目指し、3つの量子センシング革新企業であるmDetect、Nomad Atomics、DeteQtとの協力を発表しました。これらのパートナーシップは、衛星接続型のAI駆動地球物理探査のための垂直統合システムであるFleetのExoSphereプラットフォームへの先進的な量子センサーの開発と統合を加速することを目的としています。 このイニシアチブは、エネルギー転換と先端製造に不可欠な重要鉱物への増大する需要を対象としています。ミューオントモグラフィー、量子重力計、ダイヤモンドベースの量子磁力計を組み込むことで、Fleetは地下イメージングの解像度を大幅に向上させ、侵襲的な探査の必要性を減らすことを目指しています。 Fleetのチーフサイエンティストであるゲリット・オリビエ博士によると、地震、重力、地磁気データと共に、統合反転フレームワーク内でこれらの量子測定を融合することで、地質構造の前例のない3D理解が生み出されるとのことです。この統合システムは、探査期間と環境への影響を大幅に削減すると期待されています。 同社はまた、小惑星ミッションや2026年の月へのSPIDERミッションへのこれらの量子センサーの統合など、宇宙応用についても示唆し、地球上および地球外の鉱物探査の両方におけるFleetの技術の二重用途の可能性を強調しています。Fleetは、次世代の資源探査に向けて、量子センシング、AI、宇宙活用型地球物理学の交差点に自社を位置づけています。 2025年6月21日