Pasqalはケベック州シャーブルックに北米初の量子プロセッサー工場を開設し、100量子ビットの中性原子量子処理ユニット(QPU)をDistriq量子イノベーションゾーンへの販売を完了しました。この工場設立とシステム販売は、Pasqalのグローバルな産業化戦略における重要なステップであり、国際的な量子コンピューティング分野におけるケベック州の主要プレイヤーとしての地位を強化するものです。 5万平方フィートのEspace Quantique 1ビルに位置する新施設は、次世代QPUを製造し、北米の需要増加に対応します。Pasqalは2023年、Investissement Québecからの1500万ドルの融資を受けてカナダ進出を発表しました。この開設により、Pasqalはカナダで事業を展開する最先端の量子コンピューティングハードウェアベンダーの一つとなり、シャーブルックにおける産業・研究活動の集積に加わります。 Distriqが取得した100量子ビットQPUは、新しいシャーブルック施設で完全に製造・設置され、カナダの研究機関や産業界が高性能量子コンピューティングに直接アクセスできるようになります。今年の秋までに稼働開始する予定です。この取得は、ケベック州経済・イノベーション・エネルギー省(MEIE)とInvestissement Québecからの960万ドルの融資、カナダ・ナショナル銀行からの240万ドル、ケベック地域経済開発庁(CED)からの120万ドルを含む官民資金パッケージによって資金調達されました。 2025年6月17日