QuantWareはシリーズAラウンドで450万ドルの追加資金調達を実施し、総額2700万ドルに達したことを発表しました。デルフトを拠点とするこの量子ハードウェア企業は、100万キュービット以上の超伝導量子プロセッサを実現することを目指す独自のスケーリング技術VIOの商用化を進めています。 追加資金は、QuantWareのチップ製造能力の拡大とチーム拡充に充てられます。これは、大規模量子プロセッサの開発を支援し、世界中の顧客に高性能な量子ハードウェアを提供するという同社の広範な戦略に沿ったものです。今回の資金調達ラウンドは応募超過となり、QuantWareのロードマップと量子エコシステムにおける同社の役割に対する投資家の信頼の高まりを反映しています。 VIOは超伝導アーキテクチャにおけるスケーリングのボトルネックに対処するよう設計されており、大幅に多いキュービット数を持つ量子プロセッサへの道を開きます。QuantWareによると、この技術はコヒーレンスや制御を損なうことなく、より高密度に集積された量子チップを実現することで、量子コンピューティング性能の指数関数的な向上を可能にします。 QuantWareは量子オープンアーキテクチャモデルの下で運営され、VIOベースのフルスタックQPUだけでなく、ファウンドリーやパッケージングサービスも提供しています。同社は20カ国以上のクライアントにハードウェアを供給し、確立されたベンダーと新興の量子システム開発者の両方をサポートしています。 2025年6月16日