Quobly、産業スケールのプラットフォームへの第一歩として高精度量子エミュレーターを発表

QuoblyはQPerfectとのパートナーシップで開発された新しい量子回路エミュレータを発表し、同社の産業化ロードマップにおける初期の重要な一歩を記しました。物理的エラーのない量子回路をモデル化する「パーフェクト」エミュレータは、すでにOVHcloud上で展開されており、CirqやQiskitと互換性のある業界標準の言語をサポートしています。 このソフトウェアツールにより、研究者や開発者は、Quoblyの今後のシリコンベースの量子プロセッサを見据えて、量子アルゴリズムのプロトタイプ作成を開始することができます。このプラットフォームは、物流、量子化学、金融、防衛、バイオインフォマティクスなどの分野におけるアプリケーションのトレーニングおよび検証環境として位置づけられています。初期バージョンでは、ノイズや位相緩和のない27~31の論理量子ビットをサポートし、官民のステークホルダーの初期段階での関与に向けた安定した基盤を提供します。 Quoblyの長期計画には、現実的なノイズモデル、高度なシミュレーション手法、最大100量子ビットまでの大容量化を導入したエミュレータの強化版のリリースが含まれています。この発表は、STMicroelectronicsとのパートナーシップとハードウェア開発における28nm FD-SOI製造プロセスの活用により実現される、同社の包括的な産業化戦略に沿ったものです。 2025年6月13日