英国NQCCにORCA Computingが初の光量子システムを納入

ORCA Computingは、英国政府の1億2100万ポンドのQuantum Computing Testbedsプログラムの重要なマイルストーンとして、英国国立量子コンピューティングセンター(NQCC)に光量子コンピューティングプラットフォームの納入・設置を完了しました。この設置は、英国の公共部門施設における光量子システムの初の導入となります。 PT Seriesの一部であるこのシステムは、実世界のアプリケーション開発向けに設計された単一アーキテクチャに複数の光源を統合しています。システムは36時間以内に納入され稼働を開始し、NQCCとの2024年2月の契約を期限通りに履行しました。今後、複数の領域にわたるハイブリッド量子・古典的ワークフローと初期段階の量子アルゴリズム研究をサポートします。 初期の結果では、システムが実用的な量子ワークロードを処理する能力を実証しています。パイロットユーザーは、81パラメータの二値最適化タスクを実行し、分子化学のための生成AIモデルを実行し、25,000以上の量子・古典的ジョブを処理しました。これらのアプリケーションは、NQCCのSparQイニシアチブの下での作業を含め、Digital CatapultのQuantum Technology Access Programme(QTAP)で紹介されました。 この設置により、NQCC主任科学者のElham Kashefi教授が率いるエディンバラ大学量子ソフトウェアラボとのパートナーシップによる正式なテストと評価フェーズが開始されます。目的は、性能のベンチマークを行い、英国の商用量子準備態勢という長期目標を支援するため、システムのより広範なR&D統合に向けた準備を整えることです。 2025年6月11日