量子コンピューティングのハードウェア、ソフトウェア、インフラ企業を対象としたETFをグレイスケールが申請

グレイスケール・インベストメンツは、米国証券取引委員会(SEC)に「グレイスケール量子コンピューティングETF」の設立申請を提出し、先端技術投資への新たな戦略的方向性を示しました。このETFは、量子チップ、センサー、超伝導材料などの重要なハードウェアを開発する企業や、量子通信や暗号技術に携わる企業を含む、新興の量子エコシステムから価値を獲得することを目指しています。 ソフトウェア面では、このETFは量子アルゴリズムの開発、量子オペレーティングシステム、クラウドベースのQCaaS(量子コンピューティング・アズ・ア・サービス)に従事する企業を対象としています。また、量子操作に不可欠な極低温プラットフォーム、エミュレーター、シミュレーターなどの支援インフラも対象範囲に含まれています。対象企業は時価総額1億ドル以上で、過去3ヶ月間の1日平均取引高が100万ドル以上などの流動性基準を満たす必要があります。 ETFの保有銘柄はまだ公表されていませんが、IonQ、D-Wave、Quantum Computing Inc.、Rigetti Computing、IBM、Nvidiaなどの企業が含まれる可能性があります。グレイスケールの申請は、この分野が比較的初期段階にあり商業化に課題があるにもかかわらず、量子技術に対する投資家の関心が高まっていることを示しています。 2025年6月2日