EntropiQが量子エントロピーをサービスとして提供開始し、Equinixとの協業によりグローバル展開を拡大

EntropiQは、重要インフラ向けにオンデマンド、柔軟、かつ暗号アジャイルな量子エントロピー配信を提供する、初の専門的な量子エントロピーサービス(QEaaS)プロバイダーとして正式に発足しました。アトランタに本社を置き、チューリッヒで事業を展開するこのスタートアップは、ハードウェアシードのエントロピーを耐量子暗号化ネットワーク経由で提供し、APIを通じて既存システムと統合し、NIST SP 800-90ガイドラインに準拠しています。同社のプラットフォームは、大規模な量子解読が実現可能になる前にデータ保護を確保することで、新たな量子の脅威に備えるよう設計されています。 展開と運用の検証を拡大するため、EntropiQはEquinixとGIS QSPと提携しています。シリコンバレーとワシントンD.C.のEquinixソリューション検証センターでの統合を通じて、同社は安全でスケーラブルな環境でQEaaSプラットフォームのテストとデモンストレーションを行っており、フランクフルトとアブダビへの更なる展開を計画しています。GIS QSPは、EntropiQのサービスを規制産業とミッションクリティカルなユースケースに適応させるためのサイバーセキュリティアーキテクチャとサポートを提供します。 EntropiQのサービスは、量子レディネスとサイバーセキュリティインフラの近代化の交差点に位置しています。政府と産業界で耐量子性の優先度が高まる中、このスタートアップは将来性のある暗号化ソリューションの基盤となるエントロピー層の提供を目指しています。そのアーキテクチャはSaaS、ハイブリッド、プライベートクラウド、オンプレミス展開をサポートしており、東京のEquinix量子コンピューティングセンターでの今後のデモンストレーションも計画されています。 2025年5月2日