D-Waveとデビッドソン、アラバマの国家安全保障研究のための初のオンサイト量子アニーリングコンピュータの組み立てを完了

D-Wave Quantum Inc.とDavidson Technologiesは、アラバマ州ハンツビルにあるDavidsonの本社にD-Wave Advantage2アニーリング量子システムの物理的な組み立てを完了しました。現在最終的な較正と準備テストの段階に入っているこの設置は、州内初のオンプレミス型アニーリング量子コンピュータとなります。このシステムは、物流の最適化、宇宙作戦、自律システムの連携など、国防用途に焦点を当てた安全な量子研究をサポートすることを目的としています。 Advantage2の設置は両社間の複数年契約に基づくもので、機密性の高いアプリケーションを実行する量子システムに対応するために特別に建設された安全な施設内に設置されています。この節目となる出来事を記念して、連邦政府および州政府の関係者が出席した非公開のテープカット式が行われ、米国国防総省にとっての量子コンピューティングインフラの戦略的重要性が強調されました。Davidsonはまた、国防ニーズに合わせた量子古典ハイブリッドアルゴリズムの使用をサポートするため、社内の研究開発と人材育成にも投資しています。 較正が完了すると、Advantage2システムは国家安全保障プロトコルの下で完全に運用可能となります。両社は、国防機関、政府研究所、学術機関との共同研究を開始するためにこのシステムを使用する計画です。この設置により、アラバマ州の先端技術開発における役割が拡大し、ハンツビルはミッションに即した量子イノベーションの地域ハブとしての地位を確立することになります。 2025年4月23日