量子耐性暗号を日本全体に実装するためのNEDOプログラムにPQShieldが参加

PQShieldは、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が出資するサイバー研究コンソーシアム(CRC)のサポートメンバーに選ばれました。この取り組みは、日本の技術サプライチェーン全体にポスト量子暗号(PQC)を導入することで、日本のサイバーセキュリティインフラを強化し、量子コンピュータによるサイバー攻撃から防御することを目的としています。 CRCの一員として、PQShieldは産業技術総合研究所、三菱電機、東京大学などの組織と協力し、PQCのプリミティブとプロトコルの設計と提供を行います。2024年から2026年にかけて実施されるこのプロジェクトでは、リング署名、閾値署名、閾値暗号化など、量子耐性暗号の進展に焦点を当てます。その成果は、インターネット技術標準化委員会(IETF)とのプロトコル共有や、NISTのマルチパーティ閾値暗号化標準化への提案を通じて、グローバルなPQC標準化の取り組みに貢献します。 PQShieldのCEOであるアリ・エル・カーファラーニ博士は、協力の重要性を強調しました:「量子の脅威から重要インフラを守るには、政府、大学、民間セクター間の強力なパートナーシップが必要です。このプロジェクトは、日本の技術サプライチェーンを保護し、PQCのグローバルスタンダードを確立する上で重要なステップとなります。」 この取り組みは、すでにミライズ テクノロジーズ、住友電気工業、NTTデータグループと提携しているPQShieldの日本での存在感を更に高めるものです。このプロジェクトは、2024年8月に発表されたNISTの確定PQC標準に沿ったもので、将来の量子攻撃からデータを保護するための組織のロードマップを提供します。 2025年1月22日