量子創薬へ向けてPolaris Quantum Biotechが「QuADD」プラットフォームを発表

Polaris Quantum Biotech (PolarisQB)は、量子コンピューティングと人工知能を活用した創薬向けSaaSプラットフォームQuADD(Quantum-Aided Drug Design)の正式リリースを発表しました。このプラットフォームは、創薬候補の特定までの期間を短縮することを目的として、組み合わせライブラリの最適化問題を解決するように設計されています。PolarisQBは、研究者、バイオテク企業、学術チームに対して、プラットフォームの早期アクセスを得るためのベータプログラムへの参加を呼びかけています。 QuADDは、D-Waveとのパートナーシップによる量子アニーリング技術を活用し、理論上10³⁰個の化学空間を探索します。この技術は、血液脳関門透過性、溶解度、毒性、代謝安定性、幾何学的適合性などの薬物様基準を最適化するように設計されています。また、分子の有効性を最大化するために、結合エネルギー、官能基、配向性もスコア化します。このプラットフォームは、下流の計算評価や実験評価のために1,000~10,000個の分子ライブラリを提供します。QuADDは、グローバルにアクセス可能な安全で独立したSaaSプラットフォームとして展開され、スキャフォールドホッピングとIP周辺探索の機能を提供します。 量子アニーリングを使用することで、QuADDは創薬候補の特定までの期間短縮を目指しています。この技術により、研究者は有望で合成可能な分子として特定されたものに実験の焦点を当てることができます。ベータプログラムは、参加者に早期アクセスとプラットフォームの開発に貢献する機会を提供するように設計されています。PolarisQBのプラットフォームはあらゆるタンパク質標的に適用可能で、新規の組み合わせ空間とオンデマンド化学ライブラリの両方に使用できます。 2025年8月12日