韓国・大田市に拠点を置く量子ソフトウェアアプリケーション開発企業のQunova Computingは、1000万米ドル(135億ウォン)のシリーズAラウンドの資金調達を発表しました。この資金調達には、GS Ventures、韓国産業銀行、GU Equity Partners、Company K、Quantum Ventures Korea、JB Investments、CKD Venture Capital、大成プライベートエクイティからの投資が含まれています。この資金は、チーム拡大のための追加資本の投入を含む、同社の次の発展段階を支援するためのものです。 この資金調達は、Qunovaの量子アルゴリズムHI-VQE(Handover Iteration Variational Quantum Eigensolver)に関連しています。このアルゴリズムはハードウェアに依存せず、IBMが開発したものを含む複数の量子コンピュータでテストされています。HI-VQEアルゴリズムの設計は、リソース要求を削減しながら処理速度と計算精度を向上させることを目指すハイブリッド量子古典(HQC)コンピューティングモデルです。Qunovaによると、同社のアルゴリズムは最大68量子ビットの量子化学アプリケーションで性能を実証しています。HI-VQEアルゴリズムは今年初めにIBMのQiskitファンクションカタログにも追加されました。 同社のアルゴリズムは、化学、製薬、産業工学分野に量子優位性をもたらすように設計されています。この資金調達は、アルゴリズム的アプローチでハードウェア側の課題に対処することにより、Qunovaが産業ユーザーに量子優位性を提供することを支援するためのものです。また同社は、NISQ コンピュータ上で最大10万の組み合わせ変数最適化ソリューションを処理できるように設計されたアルゴリズムも持っています。 2025年8月18日