量子・RF回路シミュレーションソフトウェアのNullspace、250万ドルのシードラウンドを調達

電磁シミュレーションソフトウェアを開発するディープテック企業のNullspaceが、250万ドルのシード資金調達を発表しました。この資金調達はFathom Fundが主導し、Golden Seeds LLCなどの投資家が参加しました。この資金は、エンジニアリングチームの拡大、製品開発の加速、そして量子コンピューティング、航空宇宙、防衛、AIハードウェアなどの市場における販売促進活動の拡大に充てられる予定です。 Nullspaceは、高周波(RF)と量子コンピューティングハードウェアの両方に対応する企業向けシミュレーションソフトウェアを開発しています。同社の製品であるNullspace ESは、量子コンピューティングアーキテクチャ向けの極めて大規模なイオントラップの設計と分析のための商用ツールとして紹介されています。IERUS Technologiesを通じて10年以上かけて開発された同社のコア技術は、米国国防総省向けのイオントラップを含む、様々な実世界の設計課題でテストされてきました。 この資金調達は、設計のボトルネックに対応する最新の物理シミュレーションツールの開発を支援します。Fathom FundのPaul Sheng博士が、独立取締役のNathan Kundtz博士とともにNullspaceの取締役会に加わります。同社の本社はアラバマ州ハンツビルにあり、軍事プログラムと商用アプリケーションの両方での使用を想定しています。 2025年8月20日