モンタナ州立大学がQCORE施設を開設し、Rigetti Noveraの量子コンピュータを設置

モンタナ州立大学(MSU)は、MSUイノベーションキャンパスに位置する12,600平方フィートの学際的研究センター、新QCORE(量子共同研究教育)施設の開設を発表しました。この開設に伴い、Rigetti Computing社は9量子ビットのNovera™ QPUを施設に納入・設置し、MSUは学術機関として初めて施設内にRigetti量子コンピュータを持つことになりました。QCORE施設は約60の組織から支援を受けており、2023年に専門機器購入のために米国空軍研究所(AFRL)から受けた4,470万ドルの助成金も含まれています。 Novera QPUは、チューナブルカプラーとスクエアラティスを特徴とするRigettiのAnkaa™クラスアーキテクチャに基づく9量子ビット量子処理ユニットです。これは、専用の量子デバイス製造施設であるRigettiのFab-1で製造されています。RigettiとMSUの協力関係は覚書を通じて正式化され、量子ハードウェアとハイブリッド量子システムに関連する研究プロジェクト、人材育成活動、実現技術と量子システムコンポーネントの共同開発およびテストなど、様々な取り組みに焦点を当てています。 QCORE施設には、Rigettiシステムに加えて、2台のORCA PTシリーズ光量子システムと、世界に5つしかない量子ネットワークテストベッドの1つが設置されています。QCOREの一部であるMSUのスペクトラム研究所は、従来型ネットワークと量子ネットワークを組み合わせた新しいマルチノードネットワークを作成するため、AFRLから1,800万ドルの助成金を受けました。施設の使命は、研究の実用化、スタートアップ向けのビジネスインキュベーター、人材育成プログラムを含む量子技術分野での経済成長、学術的卓越性、人材育成を促進することです。 Rigettiシステムの設置成功は、スケーラブルで耐障害性のある量子コンピュータの構築とNQCCのテストベッド構想の推進への一歩と見なされています。Rigetti社のCEOであるSubodh Kulkarni博士は、研究と人材育成には技術への実践的なアクセスが重要だと指摘しています。施設の開設を祝して、8月20日から3日間の「量子システムにおけるグランドチャレンジサミット」が開催され、AFRLとメリーランド大学からの基調講演者に加え、約35の企業・組織からのパネルディスカッションとプレゼンテーションが行われます。 2025年8月20日