フランスの量子ハードウェアのスタートアップ企業Isentroniqは、配線技術の開発と工業化のために750万ユーロ(870万米ドル)の資金調達を発表しました。この資金調達はHeartcoreが主導し、OVNI Capital、Kima Ventures、iXcore、Better Angle、Epsilon VCが参加しました。また、BpifranceとフランスFrance 2030プログラムの下でフランス国立研究機関(ANR)からも支援を受けています。 同社の技術は、超伝導量子ビットにおける「配線のデッドロック」と呼ばれる問題の解決を目的としています。これは、クライオスタット内の熱、コスト、スペースの制約によるスケーリングのボトルネックです。新しい配線技術により、既存の希釈冷凍機に1000倍多くの量子ビットを組み込むことが可能になります。Isentroniqはファブレスモデルを採用し、製造のために専門的な製造パートナーのネットワークを活用しています。 この資金は、配線技術の工業化、エンジニアリングチームの設立、主要な産業パートナーシップの構築に使用される予定です。同社の使命は、量子コンピュータ製造者がスケールアップしたシステムを実現できるようにする、エンドツーエンドのプラグアンドプレイソリューションを提供することです。Isentroniqの共同創設者兼CEOのPaul Magnardは、同社の使命は配線を超伝導量子コンピュータの加速要因に変えることだと述べています。 2025年10月14日