量子コンピューティング企業のAlice & Bobと、真空蒸着装置のサプライヤーであるPLASSYS-BESTEKは、パリにあるAlice & Bobの新しい先端量子研究所にSQUID-6 UHV蒸着システムを納入したことを発表しました。この納入は、フランス国防イノベーション庁(AID)が支援するULTRACATプロジェクトの一環です。 SQUID-6 UHVは、次世代量子チップのナノ製造を可能にするように設計された、新しい完全自動化された超高真空(UHV)蒸着システムです。中央UHV分配チャンバーを中心に動作するモジュラークラスターアーキテクチャを採用し、直径8インチまでの複数のウェハーの連続処理を可能にします。この設計は、信頼性が高くスケーラブルな量子プロセッシングユニット(QPU)の開発に不可欠な、チップの交差汚染への露出を最小限に抑えることを目的としています。 このプロジェクトは、量子プロセッサの製造プロセスの未成熟さに対応するための戦略的な取り組みです。ULTRACATによってもたらされる技術的進歩は、フランスおよびヨーロッパ全体での耐障害性量子コンピュータの開発を加速することを目的としています。AIDが支援するこのイニシアチブは、フランスを耐障害性量子コンピューティングのリーダーとして位置づけることを支援しており、SQUID-6 UHVシステムは産業生産に向けた重要な進歩を示しています。 2025年10月23日