クオブリー、新たな量子チップの試験・評価施設と拡張オフィスを開設

シリコン量子ビットに基づく大規模量子プロセッサを開発するフランスのスタートアップQuoblyは、グルノーブルのBHT3ハイテクイノベーションハブに新たな量子チップの試験・特性評価施設を開設し、オフィスを拡張しました。この戦略的な動きにより、Quoblyの製品開発サイクルが加速し、数百万量子ビットへのスケールアップ能力が向上し、産業化への重要な一歩を刻みました。新施設により、試験速度が10倍、ウェハー処理量が50倍、設計から試験までのサイクルが3倍速くなり、Quoblyは研究主導型のワークフローから、スケーラブルな産業生産へと移行しています。これらの進歩により、新開発の製品化にかかる時間が短縮されます。 この拡張は、STマイクロエレクトロニクスとの最近発表された提携に続くもので、2031年までに100万個の物理量子ビットを生産するという目標を強化するものです。CEA-Leti、CNRS、UGAなどの主要パートナーの近くに位置するBHT3ハブは、イノベーションと持続可能な成長のための協力的な環境を提供します。QuoblyのCEO、Maud Vinetは、耐障害性量子コンピューティング(FTQC)の進歩とスケーラブルな量子プロセッサに対する顧客需要への対応における施設の役割を強調しました。 70名の協力者を擁する3倍の規模のチームとグローバルな存在感を持つQuoblyは、量子コンピューティングの産業化におけるリーダーとしての地位を確立しつつあります。新施設は、量子コンピューティングを実用的なアプリケーションに近づけるための半導体専門知識活用への取り組みを裏付けるものです。 2025年2月5日